任天堂2Q、Switch好調も為替が足かせ 「スーパーマリオメーカー 2」などがミリオンヒット
任天堂は2Qで、「スーパーマリオメーカー 2」など3本の新規タイトルで100万本以上の販売を記録したが、為替の影響で205億円の損失を被り、増収減益となった。
任天堂が10月31日に発表した2020年3月期第2四半期(19年4月〜9月)の連結決算は、売上高が4439億円(前年同期比14.2%増)、営業利益が942億円(同53.4%増)と増収増益だった。しかし為替の円高推移が響き、経常利益は7.4%減(851億円)、純利益は4%減(620億円)となった。当期にはゲーム機「Nintendo Switch」の新モデルや軽量モデルを発売した他、「スーパーマリオメーカー 2」など3本の新規タイトルで100万本以上の販売を記録した。
Nintendo Switchの新モデルや、「Nintendo Switch Lite」を合わせたSwitch本体の販売台数は693万台(前年同期比36.7%増)で、Switch向けソフトの販売本数は5849万本(同38.8%増)と、ハード・ソフトともに販売数を伸ばした。ハード・ソフトを合わせたSwitchプラットフォームの売上高は4055億円で、当期売上高の9割超を占めている。
一方、モバイルゲーム機「ニンテンドー3DS」の本体販売台数は37万台(同62.9%減)、ソフトの販売本数は260万本(同58.5%減)と大きく減らした。同プラットフォームの売上高は100億円(同65%減)。
新規タイトルで100万本以上を販売したのはいずれもSwitch向けゲームで、「スーパーマリオメーカー 2」の393万本、「ゼルダの伝説 夢をみる島」の313万本、「ファイアーエムブレム 風花雪月」の229万本。
継続タイトルでは、「マリオカート8 デラックス」「大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL」「ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド」「NEW スーパーマリオブラザーズU デラックス」「スーパーマリオパーティ」が100万本以上の販売を記録した。いずれもSwitch向け。
スマートフォン向けゲームでは、「ドクターマリオワールド」や「マリオカートツアー」の配信を開始。モバイルやIP関連収入の売上高は、199億円(同6.4%増)となった。
【訂正履歴:2019年10月31日午後8時20分 記事タイトルと第1段落を一部修正しました】
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