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「G-SHOCK」技術を生かした「IoTねじ」登場 締め付け強度を測定、インフラ設備の“ゆるみ”を検知
カシオ計算機と工業品メーカーのNejiLawが、締め付けの強度を取得できるIoTセンサーを備えたねじ「SmartNeji」を共同開発すると発表。「G-SHOCK」の開発で培った耐衝撃性、耐振動性を電子回路に応用。インフラ施設など、多様な構造物の強度測定に使用できるという。
カシオ計算機と工業品メーカーのNejiLawは11月6日、締め付けの強度を取得できるIoTセンサーを備えたねじ「SmartNeji」(スマートネジ)を共同開発すると発表した。「G-SHOCK」の開発で培った耐衝撃性、耐振動性、低消費電力性を電子回路に応用。ビル、ガス網、水道網、電力施設、交通インフラ、車両など、多様な構造物の強度測定に使用できるという。
ねじの軸部と頭部に搭載したセンサーが締め付けの強さを測定し、NejiLawが独自開発したクラウドツール「God Eyes」にデータを集約する仕組み。ユーザーは専用アプリで結果を確認し、ゆるみや締め忘れがある箇所を確認できる。構造物全体の強度や健全性の算出にも対応する。
カシオに協力するNejiLawは、ゆるまないねじを研究・開発してきた企業。インフラの老朽化が進む中でメンテナンス作業を効率化し、構造物の安全性を高める狙いでSmartNejiの開発に至った。2020年に試作品を提供し、結果やニーズを踏まえて改良した上で本格展開する計画だ。
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