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富士通、19年度の中途採用を倍増 150人から300人に AIエンジニアなどDX人材を強化
富士通が「DXビジネス」の強化に向け、中途採用の目標人数を引き上げる。2019年度の目標人数は150人だったが、300人に増やす。AIエンジニア、サイバーセキュリティエンジニア、データサイエンティストなどが対象。第二新卒の採用も積極化する。
富士通は11月11日、顧客企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援する「DXビジネス」の強化に向け、中途採用の目標人数を引き上げると発表した。2019年度の目標人数は150人だったが、300人に倍増する。採用の対象は、即戦力として期待できるAIエンジニア、サイバーセキュリティエンジニア、データサイエンティストなど。
社会人経験が3年前後の第二新卒も積極的に採用する。第二新卒者の場合は、IT関連の業務経験は不問。IT知識をレクチャーする研修を入社後に実施し、新卒と同水準の知識を身に付けられるよう支援するという。
同社広報は「この規模の人数を1年間に中途採用することは過去にない」と話している。
IT企業からDX企業に転換
富士通は19年6月に時田隆仁氏が新社長が就任後、「IT企業からDX企業への転換」をテーマに掲げ、DXビジネスの拡大に注力。同事業に特化した新会社を20年1月に立ち上げ、22年度にはDX担当コンサルタントを現在の500人から2000人に増やす計画だ。
優秀な人材の獲得に向け、8月には新卒採用の実施期間を撤廃し、年間を通じて応募を受け付ける方針に変更。大学・大学院生の他、既卒者のエントリーも可能にした。AIやサイバーセキュリティの分野に精通したデジタル人材に、30代で年収3000万〜4000万円程度を支給する新人事制度も準備している。
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