ニュース
はやぶさ2、リュウグウをあす出発 20年末に地球へ帰還 「名残惜しい」と責任者語る
探査機「はやぶさ2」が小惑星「リュウグウ」を11月13日に出発する。20年末に地球に帰還する見通し。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は11月12日、探査機「はやぶさ2」が小惑星「リュウグウ」を13日に出発すると発表した。20年末に地球に帰還する見通し。
はやぶさ2のプロジェクトマネジャーを務める津田雄一さん(JAXA宇宙科学研究所)は(1)リュウグウ近傍で観測した科学データに不足がないこと、(2)出発準備が整っていること──の2点を確認したため、リュウグウを離脱すると説明。
13日から5日間は「われわれも名残惜しいので『お別れ観測』と称し、リュウグウを観測しながら遠ざかる」(津田さん)という。その後は姿勢を変更するため、リュウグウは見えなくなる。19日〜12月2日にはイオンエンジンの試運転を行い、12月3日以降に巡航運転に入る予定だ。
はやぶさ2は18年6月に、リュウグウの上空20キロ地点に到着。約1年5カ月にわたる滞在中に2度、タッチダウン(着陸)し、岩石などの採取に成功したとみられている。
関連記事
- はやぶさ2、小型ローバを分離 リュウグウでの最後の任務を完了
探査機「はやぶさ2」が小惑星「リュウグウ」に向けて、小型ローバ「MINERVA-II2」を分離。落下するローバの動きを上空から撮影すると、リュウグウでの任務が終了する。 - はやぶさ2が作った人工クレーター「おむすびころりん」と命名
小惑星探査機「はやぶさ2」が小惑星「リュウグウ」の表面に金属の塊をぶつけて作った人工的なクレーターの愛称が「おむすびころりんクレーター」に。 - 「今回のミッションは100点満点中1000点」 はやぶさ2、2度目の着地成功
JAXAははやぶさ2が小惑星「リュウグウ」へ2回目のタッチダウンを行ったことについて会見を開き、ミッションについて評価した。 - 「これ以上にない期待」 はやぶさ2「着陸後の画像」公開、表面物質を回収か
はやぶさ2が「リュウグウ」着陸後、上昇しながら撮影した画像を、JAXAが公開。はやぶさ2はリュウグウの表面に弾丸を撃ち込んでおり、飛び散ったかけらを回収できた可能性もある。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.