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ヤフー親会社とLINEが経営統合か 一部報道
ヤフーを傘下に持つZホールディングスとLINEが経営統合に向けて検討に入ったと、一部メディアが報道。現在は詳細を詰めている段階で、月内の基本合意を目指しているという。実現した場合は、国内IT業界の勢力図が大きく変わることが想定される。
ヤフーを傘下に持つZホールディングス(HD)とLINEが経営統合に向けて検討に入ったと、一部報道機関が11月13日に報じた。報道によると、ZHDの親会社ソフトバンクとLINEの親会社である韓国NAVERを交えて交渉中で、現在は詳細を詰めている段階。11月中の基本合意を目指しているという。
同日付の日本経済新聞によると、ソフトバンクとNAVERが50%ずつを出資する共同出資会社を設立し、ZHDの筆頭株主となる方向で調整しているという。ZHDの下に、ヤフーとLINEを100%子会社として並べる案を検討中だとしている。
ITmedia NEWSはZHD広報に取材を試みたが、回答は得られなかった。LINE広報は「当社から発表したものではなく、決定した事実はない」とコメントした。
国内IT業界の勢力図が大きく変わるか
ヤフーが持つサービス群の月間ログインユーザーID数は約5000万件。スマートフォン決済サービス「PayPay」の累計ユーザー数は1900万人超だ。
コミュニケーションアプリ「LINE」の月間アクティブユーザー数は8200万人、スマホ決済サービス「LINE Pay」の国内登録ユーザー数は3690万人に上る。
ZHDとLINEの統合が実現した場合、国内ネット業界の勢力図が大きく変わることが想定される。
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