オーディオとAlexaのいい関係、Amazonの「Echo Input/Link」を試した:体当たりッ!スマート家電事始め(2/2 ページ)
液晶画面付きやコンセント直差しタイプまで、Amazonのスマートスピーカー「Echoシリーズ」はますますバリエーションが増えている。今回はオーディオと相性の良い製品を試した。
アマゾンが開発したピュアオーディオ「Echo Link」シリーズ
今回、試してみたもう一つの製品が「Amazon Echo Link」(以下:Echo Link)だ。Wi-FIもしくは有線でネットワークにつながるプリアンプで、オーディオラックにも違和感なく収まるデザインが特徴。ただし、Alexaをビルトインしていないため、音声操作を行うために別途Echoシリーズのスマートスピーカーが必要だ。今回はEcho Spotと組み合わせ、普段使っているフォステクスのアクティブスピーカー「FS-4AS」に接続した。
本体は幅12〜13センチ、高さ68ミリとコンパクト。背面にはオーディオ出力の同軸/光デジタルとアナログ端子が各1系統、そしてサブウーファー専用出力がある。オーディオ入力も同軸/光デジタル、アナログ端子と豊富で、Echoシリーズとの組み合わせによる音楽配信やインターネットラジオなどのコンテンツ再生だけでなく、アナログレコードプレーヤーやCDプレーヤーもつなげる。
Echo Linkの本体設定はスマートフォンやPCのAlexaアプリで行うと簡単だ。通常のEchoシリーズのスマートスピーカーをセットアップする手順と同じく、アプリから新規デバイスを追加する。ポイントはここで先にセットアップを済ませてあるEchoシリーズのスマートスピーカーと同じスマートホームグループにEcho Linkを加え、Echo Linkを優先的に使うメインスピーカーとして設定しておくことだ。今回筆者はEcho Spotと同じリビングにEcho Linkを追加した。
Echo Linkをメインにしておくと、Echo Spotに「Alexa、音楽をかけて」と話かけるだけで接続したアクティブスピーカーからAmazon Musicの音楽が鳴り始める。アーティストや音楽ジャンルの指定、音量の設定にSpotifyからの音楽再生も可能だった。
Alexaアプリでは、Echo Linkのサウンドバランス調整(高中低域)に加え、サブウーファーのクロスオーバーや左右のバランスも変更できる。Echo LinkとEcho Spotの両方で再生したいなら(マルチルームミュージックグループ)、スピーカーグループを作成して「Alexa、◯◯の部屋で音楽をかけて」とリクエストすればいい。
2万4980円とオーディオ製品としては手頃な価格で、音質は十分に満足できる。ボリュームダイヤルの操作感も良好で、シンプルなデザインも好印象だった。なお、手持ちのアンプがない場合は、60ワット(×2)出力のプリメインアンプ一体型「Echo Link Amp」という選択肢もある。価格はアンプのぶん高価な3万6980円(いずれも税込)。
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