「無料なのに未払い?」──楽天モバイルの無料プログラムで誤請求メール 原因は「システムトラブル」
楽天モバイルで10月から始まった「無料サポータープログラム」のユーザーに、楽天モバイルから誤請求のメールが届いた。同社は「誤送信だった」と説明している。
「ご指定のお支払い方法での引き落としができなかったため、請求書をお送りします」──12月1日にこんな文面のメールが、楽天モバイルで10月から始まった「無料サポータープログラム」のユーザーに届いた。無料のはずのプログラムになぜ請求が来るのかと、Twitter上ではユーザーから困惑の声が上がった。同社は「誤送信だった」と説明している。
誤請求メールが送られたのは楽天モバイルユーザーの一部で、中には楽天モバイルの携帯キャリア(MNO)事業で10月から始まった「無料サポータープログラム」のユーザーも含まれていた。無料サポータープログラムは、MNO事業の本格開始前にインフラの安定性を確認するため、ユーザーに音声通話やデータ通信を無料で試してもらおうというもの。国内の通信・通話はもちろん、国際電話や海外データ通信も無制限無料という触れ込みだった。
そんな無料サポーターを含む楽天モバイルユーザーに、「【重要】登録住所確認のお願い」というメールが、楽天モバイルから12月1日未明に届いた。メール本文には対象となる電話番号が記載された上で、料金の引き落としができない旨が書かれていた。
Twitter上では、「変なメールが楽天モバイルから来た」「無料なのではないのか?」など、メールを受け取ったユーザーから困惑の声が相次ぐ事態に。「引き落としができなかった」という文言があることから、クレジットカードの信用情報に傷が付いたのではないかと心配する声も上がった。
楽天モバイルは、同日午後6時におわびのメールを配信した。メールでは、「オプションなどの料金未払いのお客さまへお送りすべきメールを誤って送信していた事象が判明した」とした上で、「お客さまの未払いの事実はない」と説明。「ご迷惑をお掛けしたことを深くおわび申し上げます」と謝罪した。
同社はITmedia NEWSの取材に対し、「原因はシステムトラブルだった」と明かしたが、それ以上の詳細な回答は控えた。
誤請求メールを受け取ったユーザーは取材に対し、「本来ならすでに本格的なサービスを始めていてもおかしくなかったはず。プレサービスであっても、きちんとサービス提供できる体制を整えてほしい」と不満を漏らした。
楽天モバイルや楽天でトラブル相次ぐ
楽天モバイルでは無料サポータープログラム開始以来、SIMカードの開通ができないといったトラブルや、逆に1人で何枚もSIMカードを発行できてしまう不具合が発生。実際に使った人からは、「回線がつながらない」という声が相次いだ。親会社の楽天では、11月23日から27日に掛けてクレジットカード「楽天カード」や決済サービス「楽天ペイ」で問題が発生していた。
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