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AWS、ディープラーニング向け自動作曲キーボード「DeepComposer」を99ドルで予約開始

AWSが毎年re:Inventで披露するディープラーニングを学ぶための「Deep」シリーズのガジェット。今年は生成AIアルゴリズムで自動作曲するキーボード「DeepComposer」が登場した。本体は99ドルで、12カ月はAWS上のコードやトレーニングデータに無料でアクセスできる。

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 米Amazon.com傘下のAWSは12月1日(現地時間)、年次イベント「AWS re:Invent 2019」で、生成AIアルゴリズム(Generative AI algorithms)を学ぶための自動作曲キーボード「AWS DeepComposer」(以下「DeepComposer」)を発表した。米国の開発者向けに発売する予定。

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「AWS DeepComposer」のキーボード

 ユーザーが2オクターブのUSBキーボードでメロディを入力し、ジャンル(ロック、ポップ、ジャズ、クラシック、ユーザーによるオリジナル)を選択すると、ピアノ、ギター、ベース、ドラムで構成した音楽を“作曲”できる。

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Amazon SageMakerでオリジナルのGANアーキテクチャも構築できる

 キーボード本体の価格は99ドル(約1万円)で、AWS上のDeepComposerサービス(チュートリアル、サンプルコード、トレーニングデータ)へのアクセスは1時間単位で課金される。最初の12カ月はDeepComposerサービスを無料で利用できる。

 DeepComposerの目的は、作曲のための学習、実験、モデルのトレーニングを通して開発者に生成AIアルゴリズムを学んでもらこと。生成AIアルゴリズムとは、コンピュータが特定の問題の根本的なパターンを学習し、その知識を使って新しいコンテンツ(音楽だけでなく、画像やテキストなど)を生成できるようにするアルゴリズム。従来の機械学習モデルと異なり、データのパターンを自動的に検出・学習してトレーニングを受けたデータに基づいて新しいデータを生成できる。

 AWSは、2017年のre:Inventではディープラーニングを学ぶためのビデオカメラ「AWS DeepLens」を、2018年には強化学習を学ぶためのミニチュアカー「DeepRacer」を発表している。

 DeepComposerは今のところ、米国でのみ予約可能。DeepComposerサービスは米東部(バージニア北部)リージョンで提供する。


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