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インフルエンザの流行、AIで予測 予防・外出見直しの参考に さいたま市で実験

AIを活用し、さいたま市内のインフルエンザの流行状況を予測する実証実験を、日立製作所と損害保険ジャパン日本興亜が実施する。予測結果はWebサイトなどで配信。期間は12月6日〜2020年3月20日まで。

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 日立製作所と損保ジャパン日本興亜は12月5日、AI技術を活用し、さいたま市内のインフルエンザの流行状況を予測するサービスを試験的に始めると発表した。予測結果は、Webサイトなどで公開。予防に役立つ情報も配信する。期間は12月6日〜2020年3月20日まで。

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インフルエンザ予報のイメージ

 日本医師会ORCA管理機構が全国4000以上の医療機関から収集した、市町村別の患者数のデータ「ORCAサーベイランス」を活用。日立が開発したAIが、ORCAサーベイランスのデータを分析し、4週間先までの流行状況を予測する。

 予測結果はレベル0〜レベル3に分け、Webサイトで公開。さいたま市内の小売店舗内にあるサイネージにも表示する他、LINEの専用アカウントを開設し、定期的に情報を配信する計画だ。

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LINEアカウントのQRコード

 インフルエンザの流行予報を事前に提供し、手洗いやうがいといった予防を促す。子育て世帯では、仕事の調整やレジャーの計画見直し、学校での対応、感染した場合に備えた行動をとりやすくなる──といった効果も見込んでいる。

 両社は「日立の先進のテクノロジーと、損保ジャパン日本興亜が有する自治体とのネットワークを活用した」と説明。今後はサービスの事業化を目指す他、さらに潜在的なニーズを発掘し、新しいサービスを検討することも視野に入れる。

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