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「おサイフケータイ」をタッチレスに スマホをかばんに入れたまま決済 ドコモとソニーが実験
ドコモとソニーが、「おサイフケータイ」をタッチレス化する実験を行う。スマホをかばんやポケットに入れたまま、レジなどで決済できるようにする。FeliCaと超広帯域無線システム(UWB)、Bluetoothを組み合わせた新技術を使用する。
NTTドコモは12月5日、「おサイフケータイ」対応スマートフォンをかばんやポケットに入れたまま、レジなどで決済できる新技術の実証実験を行うと発表した。端末を読み取り機にかざす手間を解消する狙い。
実施期間は2019年12月10日〜20年1月末の予定。おサイフケータイのベースとなる非接触決済技術「FeliCa」を手掛けるソニーイメージングプロダクツ&ソリューションズ(以下ソニー)も実験に協力する。
新技術は、超広帯域無線システム(UWB)を用いた測距技術、Bluetoothなどの無線通信技術とFeliCaを組み合わせたもの。スマホと読み取り機が通信し、お互いの距離や角度を測することで、決済を行うユーザーの端末を特定。他人のスマホを誤って決済に使用するケースを防いだ上で、自動で決済するという。
ドコモは新技術に対応したスマホの試作機とアプリを、ソニーは読み取り機の試作機を開発。実用化を目指して技術の有用性を検証する。
決済の他、スマホを使ってクルマのキーを開錠・施錠する技術や、デジタルサイネージが配信したクーポンをスマホで受け取る技術など、さまざまなタッチレスサービスの実証も行うという。
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