Googleマップ、iOSにも「シークレットモード」、Androidには「場所」の複数選択削除機能
GoogleマップのAndroid版で10月から使えていた「シークレットモード」がiOSでも利用可能になった。訪れた場所や検索履歴が保存されない。Android版では、「タイムライン」で保存された「場所」を選択して削除できるようになる。
米Googleは12月9日(現地時間)、「Googleマップ」のプライバシー関連の2つの新機能を発表した。iOS版での「シークレットモード」の追加と、Android版の「タイムライン」で「場所」をまとめて削除する機能だ。
iOS版の「シークレットモード」
シークレットモードは、履歴を残さずにサービスを使う機能。ChromeブラウザとYouTubeにあり、10月にはAndroid版Googleマップに追加された。
これが、同日からiOS版にもローリングアウトしていく。
シークレットモードを使うには、Googleマップの右上の自分のアカウントのアイコンをタップ→「シークレットモードをオンにする」をタップするだけ。右上のアイコンが帽子にサングラスのアイコンになっている間に検索した場所や経路のデータはGoogleに送られない。
また、データが送られない分、シークレットモードでのアクティビティはアカウントのパーソナライズに反映されない。
Android版の「タイムライン」での場所の一括削除
タイムラインは、位置情報データ記録を有効にした端末を持って移動した履歴を1日単位で記録する機能。Googleアカウントのプライバシー設定で「ロケーション履歴」をオプトインで有効にしている場合に使える。
現在も、ロケーション履歴を一括削除することと、一定期間のロケーション履歴を指定して削除することはできる(関連ヘルプページ)が、新機能では、訪問した場所を一覧表示にしてそこで削除したい場所をタップして選択し、まとめて削除できる。
やり方は、マップの左上の[≡]→[タイムライン]→[場所]タブ→[訪れたすべての場所を表示]→[選択]で削除したい場所を選択し、右上のゴミ箱アイコンをタップする。
この機能は来月(つまり来年1月)に利用可能になる見込み。
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