政府の還元施策で、キャッシュレス決済の利用者は増えたのか? 電通が調査結果を発表
政府が10月からキャッシュレス決済のポイント還元施策を始めてから、消費者の決済方法はどう変わったのか。電通が500人を対象に調査した結果を発表した。71.0%が「キャッシュレス決済の頻度が増えた」と回答した。
政府が10月の消費増税に合わせて、キャッシュレス決済のポイント還元施策を始めてから、消費者の決済方法はどう変わったのか――。電通がインターネット上で500人を対象に調査した結果、71.0%が「キャッシュレス決済の頻度が増えた」と回答した。
内訳は「これまでほとんどキャッシュレス決済を使っていたが、さらに増えた」が26.5%、「現金よりキャッシュレス決済を使うことがやや多かったが、さらに増えた」が20.7%。
「現金を多く使っていたが、キャッシュレス決済の回数が増えた」は18.1%。「現金しか使っていなかったが、キャッシュレス決済を使うようになった」は5.6%だった。
利用頻度が増えた理由は、「政府の施策の特典(最大5%還元)を受けたいから」が49.3%でトップ。以下、「決済会社のキャンペーンや特典が魅力的だったから」(40.0%)、「レジでの決済スピードが速いから」(36.4%)、「使えるお店が増えたから」(31.0%)――など。
「みんなが使っているから」(6.0%)、「周りの人にすすめられたから」(5.6%)といった意見もあった。
政府のキャッシュレス還元施策は2020年6月に終了するが、全体の82.8%が「終了後もキャッシュレス決済を使いたい」と考えていることも分かった。
「終了後はあまり使わなくなると思う」は10.8%、「終了後は使いたくない」は4.7%、「これまでもこれからも現金しか使わないと思う」は1.7%だった。
調査は11月16日〜17日に、20〜69歳の消費者を対象に実施した。
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