できのいいミラーレス一眼入門機、ニコン「Z 50」 Zマウント採用で将来のステップアップも:荻窪圭のデジカメレビュープラス(4/4 ページ)
ニコンのミラーレス一眼といえば、フルサイズセンサーの「Z 6」と「Z 7」だが、同じZマウントを使ったエントリーモデルが登場した。軽量でコンパクトな「Z 50」だ。
と、基本性能はかなり高くて動作も軽快なので、エントリー向けだからと侮ってはいけないのだ。
ピクチャーコントロールも要注目。スタンダードやビビッドなどのピクチャーコントロールに加えて20種類の「Creative Picture Control」が用意されている。ドリームとかモーニングとかドラマとかデニムとかいろいろ名前が付いているけど、分かりやすくカッコいいのは「グラファイト」。
他にもシチュエーションに応じてって感じ。
グラファイトでちょっとプラスの補正をかけて撮影したライオンの横顔(昔の馬用の水飲み場。当時は口から水が出ていた)。グラファイトで撮るとカッコいい(16-50mm 50mm 1/80秒 F6.3 +0.7 ISO140)
クオリティを追求するなら、手ブレ補正は効かなくなるけど、Zマウントのフルサイズセンサー用レンズを使うといい。
今回は50mm F1.8をつけてみた。ほどよい中望遠のレンズになる。これを付けるとまた写りがワンランク上がるのだ。
タッチパネルの使い方とか、USB端子がUSB Type-CじゃなくてmicroUSBであるところとか、細かい不満点はあるけど、構えてファインダーを覗いたときのしっくり感とか、基本的な操作系の使いやすさとか、写りの気持ち良さとか、そういうカメラの基本がしっかりしてて、なおかつ携帯性が高くて日常的に使えるミラーレス一眼である。しかも価格的にもお手頃。これは良い。
それに、冒頭で書いたように上位のZ 6/7とマウントもデザインや操作系のテイストが同じで、同じZシリーズとして連続性を感じるのも良い。
将来のステップアップも見越したミラーレス一眼入門機としては出色のできではあるまいか。
【訂正:2019年12月20日19時51分更新 ※記事タイトルを修正しました】
関連記事
- 驚きのバッテリーライフに進化した瞳AF、ソニー「α6600」はオールランドなミラーレス一眼
ソニーのAPS-Cサイズセンサー機「α6100」は、オールラウンドなミラーレス一眼。バッテリー駆動時間の延長やAF性能が向上し、ガチな動画撮影にも使える。 - コンパクトで使いやすい、画質も上がった優等生ミラーレス一眼「EOS M6 Mark II」
キヤノンのミラーレス一眼「EOS M6 Mark II」は優等生だ。コンパクトで使いやすく、画素数も約3250万画素にレベルアップ。とくに操作性を考えたデザインに感心させられる。 - 一見ミニマム、実は3つの顔を持つシステムカメラ 「SIGMA fp」の変幻自在っぷり
SIGMA初のLマウントカメラが発売されたのである。「SIGMA fp」。なんというか、四角くてゴツくてい小さくて可愛くてミニマム。でも、それが実に斬新なカメラなのだ。 - 知ると欲しくなる危険なハイエンドカメラ、ソニー「α7R IV」
とどまるところを知らないソニーの勢い。6100万画素のフルサイズハイエンド機「α7R VI」は、最高画素というだけではなく、さまざまな改良や進化を遂げていた。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.