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人の顔写真を分析、感情を判定 ディープラーニング活用の無料サービス登場 「喜び」「怒り」など5種に対応
ユーザーローカルが、ディープラーニングの技術を活用し、人の顔写真から被写体の感情と性別を判定する技術を発表。判定できる感情は「喜び」「怒り」「悲しみ」「驚き」「無表情」の5種類。公式サイトで一般公開する他、法人向けにWebAPIを提供する。利用料は無料。
AIベンチャーのユーザーローカルは12月23日、ディープラーニングの技術を活用し、人の顔写真から被写体の感情と性別を判定する「ユーザーローカル 表情推定AI」を発表した。同日から公式サイトで一般公開する他、法人・外部サービス向けに組み込み可能なWeb APIも提供する。利用料は無料。
判定できる感情は「喜び」「怒り」「悲しみ」「驚き」「無表情」の5種類。デジタル広告を見た人の反応を分析したり、ゲームプレイヤーの感情の変化を把握したり、街中で困っている人を検知したり――といった用途を見込む。
施設の来訪者の満足度調査や、接客業に従事するスタッフの表情トレーニングにも活用できるとしている。
ITmedia NEWS編集部が、笑顔の女性とイライラしている男性の写真素材を読み込ませた結果、いずれも「女性 喜び」「男性 怒り」と正確に判定した。
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