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多面体のグランドピアノ ローランドがCESで参考展示 Android搭載:CES 2020
ローランドが電子ピアノのコンセプトモデルを発表。多面体でキャビネットを構成した近未来的なグランドピアノだ。
ローランドは1月7日、米国ラスベガスで開催されるエレクトロニクスショー「CES 2020」に、近未来的な多面体のデザインを採用した電子ピアノのコンセプトモデル「GPX-F1 Facet」を出展すると発表した。
コンサートなどで使用するグランドピアノ型の電子ピアノ。同社が主催したピアノデザインアワードで大賞を受賞したジョン・チャン・キム氏による「Facet Grand Piano」(ファセット・グランドピアノ)の具現化を目指したもので、複雑なカットにより美しく輝く宝石の面を意味するFacet(ファセット)という名称の通り、多面体でキャビネットを構成した。
音源部とスピーカーは新開発。ベースユニットを中心に各スピーカーが放射する音の成分を空間で合成させることで、「理想的なフル・コンサート・グランドピアノの響きと音場の実現に挑戦した」としている。
譜面台として大型ディスプレイを装備。Android OSが動作し、デジタル譜面の表示に加え、オンラインのビデオレッスンを視聴しながら演奏するなど電子ピアノならではの拡張性を備えた。AmazonのAIアシスタント「Alexa」とも連携するという。
GPX-F1 Facetを販売する予定はないが、ローランドでは「研究を続け、今後の製品開発に生かす」としている。
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