LINEで医師に健康相談「LINEヘルスケア」、iOSでもスタート
メッセージアプリ「LINE」を使って医師に健康相談ができる有料サービス「LINEヘルスケア」(β版)のiOS版がリリースされた。診療科は内科、小児科、産婦人科、整形外科、皮膚科に対応。相談は24時間365日受け付ける。
LINEヘルスケアは1月8日、メッセージアプリ「LINE」上で医師に健康相談できる有料サービス「LINEヘルスケア」(β版)のiOS版をリリースした。Android版は2019年12月に公開している。
サービスは、チャット形式で医師に相談する「いますぐ相談する」と、テキストメッセージ形式で詳しく相談する「あとから回答をもらう」の2種類。
「いますぐ相談する」は、体調不良などで病院に行くべきか迷っている人の利用を想定。「赤ちゃんの熱が下がらない。夜中だが病院に行ったほうがいいのか」「毎日飲む高血圧の薬を飲み忘れてしまったが、どうすればいいか」といった質問に医師が回答する。料金は30分当たり2000円(税込、以下同)。
「あとから回答をもらう」は、より詳しいアドバイスが欲しい人や、打ち明けにくい症状を持っている人が対象。「健康診断で気になる結果が出たので、再検査の前に一般的な知識を得たい」という相談や、家族の病気、不妊の悩みなどにも応える。文字数の上限は1000文字で、医師は48時間以内に回答する。料金は1000円。
現時点では内科、小児科、産婦人科、整形外科、皮膚科に対応。相談は24時間365日受け付けるが、時間帯や医師の状況によってはすぐに相談できない場合もあるとしている。
近年、ネットやSNSに医療や健康に関する情報が氾濫し、一般人は正しい情報の見極めが難しくなっている。また、医師の偏在によって生じる医師不足や、医療機関での待ち時間の増加なども問題視されている。LINEを活用した健康相談サービスを提供することで、こうした課題の解決を見込む。
運営元のLINEヘルスケアは、LINEとエムスリーが19年4月に共同設立した(出資比率は51:49)。エムスリーは医療情報サイト「m3.com」を運営し、28万人以上の医師会員を抱える。この会員基盤とLINEの顧客基盤(国内月間ユーザー数8200万人)を組み合わせ、利用者からの相談に応える。
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