「Microsoft Teams」にトランシーバーやSMSサインインなどの新機能
Microsoftのチームコラボレーションサービス「Teams」にトランシーバー機能が追加される。この他、共有端末の1タップログアウトやSMSサインインなど、主に店員やフィールドサービスなどの従業員向けの機能が上半期中に利用可能になる見込みだ。
米Microsoftは1月9日(現地時間)、「Office 365」のチームコラボレーションサービス「Microsoft Teams」にトランシーバーなどの新機能を追加すると発表した。いずれの機能も今年上半期中に提供を開始する計画だ。
スマートフォンをトランシーバーにする機能
トランシーバーは、画面のボタンを押して通話する機能。米Appleの「Apple Watch」にも搭載されている(iPhoneにはない)。
Teamsのトランシーバー機能は、Microsoft Teamsをインストールしてあるスマートフォン(AndroidあるいはiOS)で、Office 365内のユーザー同士で利用できる。Microsoftが「Firstline Worker」と定義する、小売り業の店員や外回りの営業、フィールドサービス担当者などの非デスクワーカーに手軽に連絡を取り合う手段を提供するのが目的だ。
アナログ式のトランシーバーと異なり、会話の混線や外部による盗聴の心配がなく、従業員が携帯する必要のあるデバイスを減らすことにもなる。
共有端末のログアウトやSMSサインイン
Firstline Workerは1台のタブレットやスマートフォンを共有することが多い。共有端末のログアウト機能は、シフト交代の際に1タップでMicrosoft 365やWebブラウザなどからログアウトし、次に使うスタッフが担当外のデータにアクセスしてしまうのを防ぐ。
SMSサインイン機能は、SMSコードを使ってAzure Active Directoryアカウントにサインインする機能。Firstline Workerが複数のユーザー名とパスワードを覚える必要がなくなる。
シフト外の従業員が個人のスマートフォンで仕事用アプリにアクセスできないようにするオフシフトアクセス制御機能もローリングアウトする。従業員がついシフト外に働いてしまうことを防ぎ、雇用主の労働規制順守をサポートする。
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