Google Cloud、大容量長期アーカイブ向け「Archive」ストレージを提供開始 1テラバイトあたり1カ月約133円から
米Googleが、大容量データの長期アーカイブ向けに「Archive」ストレージサービスの提供を開始。費用は1ギガバイトあたり1カ月0.0012ドル、1テラバイトあたり1か月1.23ドルから。Archiveを含むすべてのストレージサービスは、ミリ秒でデータにアクセス可能。
この記事は新野淳一氏のブログ「Publickey」に掲載された「Google Cloud、大容量長期アーカイブ向け「Archive」ストレージを提供開始。1テラバイトあたり1カ月約133円から」(2020年1月10日掲載)を、ITmedia NEWS編集部で一部編集し、転載したものです。
米Googleはこのほど、大容量データの長期アーカイブ向けに「Archive」ストレージサービスの提供を開始しました。
Google Cloudはこれまで、バックアップ向けのストレージサービスとして、月一回程度の頻度でアクセスされるデータ向けの「Nearline」、四半期に一度かそれ以下の頻度でアクセスされるデータ向けの「Coldline」の2種類を提供してきました。
今回発表された「Archive」は、それ以上の大容量・長期向けのストレージ。これまでテープに記録されていたような用途を代替できると説明されています。
かかる費用は1ギガバイトあたり1カ月0.0012ドル、1テラバイトあたり1カ月1.23ドルから。1ドル110円で換算すると、1テラバイトあたり1カ月約133円から、となります。
耐久性はイレブンナイン(99.999999999%)。オプションのリージョン分散を利用することでさらに可用性をあげることができます。また、全てのデータは転送時、保存時ともに暗号化されています。
そして大きな特徴は、Archiveを含む全てのストレージサービスは、ミリ秒でデータにアクセス可能だと説明されています。
Instant Access: Like all Cloud Storage classes, accessible with millisecond latency.
どのストレージクラスに対しても基本的に一貫した方法でアクセスできることも利用者にとってうれしいところでしょう。
GoogleはこのArchiveストレージサービスには、科学関連データの保存、証券や金融取引の履歴データ、政府や公共機関のデータの長期保存、工場などのデータの保存などをはじめとするさまざまな用途に適切だとしています。
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