エイベックス、ダンス技術をスマホでスコア化 ダンス教室や検定に導入
エイベックスは、ダンス技術のスキルをチェックするスマホアプリ「Dance COMMUNE」を発表した。同社のアカデミー受講生など、会員向けに提供する。ヒップホップダンスの基礎を定量評価することで、同社のスクールで学ぶ内容の予習や復習に生かせるとしている。
エイベックスは1月21日、ダンス技術のスキルをチェックするスマホアプリ「Dance COMMUNE」(iOS/Android)を発表した。同社の育成スクール受講生など、会員向けに提供する。
Dance COMMUNEは、スマホでダンスの動画を撮影することで動きや姿勢をスコア化するアプリ。同社がこれまで培ってきたノウハウを基に映像を解析することで、これまで感覚的にしか評価されてこなかったダンスを定量評価できるという。評価できるのはヒップホップダンスの基礎レベルで、同社の育成スクールで学ぶ内容の予習や復習に生かせるとしている。
同社は2018年11月からダンスをスコア化するプロジェクトを始めていた。プロジェクト初期には東京大学大学院の儀我美一教授(数理科学研究科)や山本昌宏教授(同)らとダンス評価の数理的アプローチについて検討を行った。現在、同プロジェクトにはアビームコンサルティング(東京都千代田区)とネクストシステム(福岡県福岡市)が参画しており、ネクストシステムが骨格検出のAIエンジンを、アビームコンサルティングがダンス解析技術を開発したという。
エイベックスは、Dance COMMUNEを同社のアーティスト育成スクール「エイベックス・アーティストアカデミー」のダンスクラスで導入する。
また、会員のダンスレベルを測る「エイベックス・ストリートダンス検定」の6〜2級までを、Dance COMMUNEの技術を用いた別のアプリで受験できるようにする。従来は会場で受験する必要があったが、アプリ受験であれば場所を問わず、また解析スコアをベースにした精度の高い審査が受けられるのがメリットだという。
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