アマゾン、常に「置き配」実験のエリア拡大 東京・大阪・名古屋・札幌も対象に
アマゾンジャパンが、「置き配」を標準の配送方法にした際の利便性や効果を検証する実証実験のエリアを拡大。東京都と大阪府の一部、名古屋市、札幌市で1月27日から順次対応する。
アマゾンジャパンは1月22日、Amazon.co.jpで取り扱う商品の配達方法を標準で「置き配」にする実証実験を、東京都と大阪府の一部、名古屋市、札幌市で27日から順次行うと発表した。先行して実施した岐阜県多治見市での実験が好評だったため、エリアを拡大するという。人口密集地域でも置き配の有効性を検証する。
置き配は、配送員が商品を届ける際に、玄関や車庫など利用者が指定した場所に置くサービス。注文者の在宅・不在にかかわらず商品が届く。同社は2019年から東京都、大阪府などで提供していたが、標準の配送方法ではなく、利用希望者が注文時に設定する必要があった。
27日からは、東京都3区(江東区、文京区、練馬区)、大阪府3区(都島区、西淀川区、生野区)、名古屋市、札幌市でも、置き配を標準の配送方法にする。利用者が置き配を希望しない場合は、対面での受け取りにも対応する。
同社は2019年11月6日〜12月5日に、多治見市で実証実験を実施。同市に住むユーザーの約70%が置き配指定で商品を受け取り、実験前と比べて約50%の再配達削減につながったという。
今後も実証実験を通して、配送効率の変化、商品の毀損(きそん)・紛失の事例、対面での商品の受け取りなどに関するデータを集め、ユーザーの利便性向上に役立てる考えだ。同社は置き配を標準化することで、ドライバーの作業負担の軽減や、再配達に伴う配送車の二酸化炭素排出量の削減などにも貢献するとしている。
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