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LINE、19年通期は最終赤字468億円 スマホ決済などへの投資かさむ
LINEの2019年12月期(19年1〜12月)通期連結決算は、純損益が468億円の赤字(前期は37億円の赤字)だった。広告など主力事業は好調だったが、「LINE Pay」などへの先行投資がかさみ、利益を圧迫した。
LINEが1月29日に発表した2019年12月期(19年1〜12月)通期連結決算は、売上高が2274億円(前年比9.8%増)、営業損益が389億円の赤字(前期は161億円の黒字)、純損益が468億円の赤字(同37億円の赤字)だった。スマートフォン決済「LINE Pay」などへの先行投資がかさみ、利益を圧迫した。
広告サービスや「LINE MUSIC」「LINEマンガ」などを含む主力事業は、売上高が1967億円(前年比10.3%増)、営業利益が315億円(同18.9%増)と増収増益だった。特に広告は、売上高が337億円(同16.5%増)と好調だった。
一方、LINE Payなどを含む戦略事業は、売上高307億円(同6.9%増)に対し、営業損益が665億円の赤字(前期は349億円の赤字)と増収減益。LINE Payをはじめ、Fintech関連の開発費やマーケティング費用が増大したという。
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