「家でじっくり」が位置情報ゲームの新トレンドに ポケモンGOとドラクエウォーク
スマートフォンゲームの「ポケモンGO」と「ドラゴンクエストウォーク」が、くしくも同じ日に新機能とイベントを開始した。どちらも歩いた後、自宅でじっくり対戦できる新仕様を取り入れた。
1月30日は、位置情報ゲーマーにとって記念すべき日になった。スマートフォンゲーム「Pokemon GO」(ポケモンGO)と「ドラゴンクエストウォーク」が、くしくも同じ日に新機能とイベントを開始。どちらも歩いた後に自宅でじっくり対戦や攻略ができる。
ドラクエウォークでは、新イベント「あくま大王襲来」が始まった。新しい「強敵モンスター」として登場した「ずしおうまる」は、これまでのように道端(フィールド上に点在)に立っているのではなく、モンスターを倒して集めた「結晶」を使って出現させる形に。結晶は最大で8回分(8000個)を貯められる上、出現させる場所やタイミングはユーザー次第。つまり、自宅のコタツやふとんの中でも強敵モンスターと戦える。
強敵というだけあって、強敵モンスターの討伐は時間がかかる。これまでに登場した「ギガデーモン」や「ブリザードマン」は、手持ちの武器やプレイヤーのレベルによって、1体倒すのに10〜20分もかかった。冬の屋外で一カ所にとどまっていると体が冷えてしまう上、深夜なら不審者と思われる心配もある。このため、ずしおうまるの新仕様をプレイヤーは歓迎している。
一方、ポケモンGOでは、オンラインマッチング機能付きの対人戦「GOバトルリーグ」が始まった。参戦するには3キロ(当初は5キロ)歩かなければならない。歩き終わると参戦ボタンが表示され、5回までオンライン対戦を楽しめる仕組みだ。1日に5セット(当初は3セット)までプレイできるため、昼間のうちに歩き、帰宅してからまとめて対戦する人が増えた。
GOバトルリーグでは、参戦数と勝ち数によってプレイヤーをランク分けしている。ランクによって報酬が変わり、ランク4では新実装のポケモン「ズルッグ」を捕獲できる。ランク7になるとアバター用の「マスクド・ピカチュウ」コスチュームがセットで手に入るとあって、これまで対人戦をしていなかったプレイヤーも興味を持っている。
ただし、相手は人間。「GOロケット団」のようなNPC(non player character)対戦と違い、勝つには知識や駆け引きも必要になる。ランク5あたりで勝てなくなり、ポケモンのタイプや相性を調べ始めた人も多い。
これまでの位置情報ゲームは、家の中でじっくり攻略できる要素がほとんどなかった。しかし、例えば毎日の運動のために位置情報ゲームを利用している人でも、わざわざ寒い場所に長時間とどまる必要はない。ゲームを運営する側にとっても、毎年冬はどうしても減ってしまうプレイヤーを引き止める有効な手段になるかもしれない。
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