吉野家は2月14日、来店前にスマートフォンで商品を注文し、テークアウトできるサービスを全国1042店舗で始めた。利用者はあらかじめ指定した時間に受け取れるため、店頭での待ち時間を減らせる。吉野家は事前注文のシステムと既存のPOSシステムを連携させることで、売上や在庫の管理を効率化する。
利用者はスマートフォンから注文ページにアクセスし、メニューと数量を選択。受取日時を指定し電話番号を入力すると、注文が確定する。その際に表示される伝票番号を、来店時に提示して会計、商品を受け取る。会員登録などは不要。
飲食店向けの決済サービスを手掛けるベンチャー、Showcase Gigが開発しているシステム「O:der」(オーダー)を採用した。
外食業界では2019年、日本マクドナルドがスマホアプリで事前に注文できるサービスを沖縄や静岡で始め、20年2月から全国で展開。スターバックスコーヒージャパンも19年6月、スマホアプリで注文・決済が完了するサービスを都内でスタートするなど、取り組みが進んでいる。
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