裸体の撮影をAIが検知、「自画撮り」被害を防止 トーンモバイルが新型スマホ
トーンモバイルが、AIを活用して裸体などの撮影を防止できるスマホ「TONE e20」を発表。被写体にかざすとAIが分析し、不適切と判定した場合はアラートを発する他、撮影データを保存しない。子どもが面識の無い大人にだまされ、自分の裸を撮影して送ってしまう「自画撮り」の被害を防ぐ。
トーンモバイルは2月14日、AIを活用して裸体などの撮影を防止できるスマートフォン「TONE e20」を2月20日に発売すると発表した。被写体にカメラをかざすとAIが分析し、不適切と判定した場合はアラートを発する他、撮影データを保存しない。全世代が対象だが、子どもが面識の無い大人にだまされ、自分の裸を撮影して送ってしまう「自画撮り」の被害を防ぐ狙いがある。価格は1万9800円(税別)。
AIは裸体だけでなく、それに近い服装をしている被写体も不適切だと判断する。その場合は、画面上に「不適切な内容のため撮像できません」とのアラートを表示。動画・静止画ともに、ユーザーがシャッターを押しても撮影を行わず、スマートフォン本体にもクラウドサービスにもデータを保存しない。
初めてスマホを使うシニア世代にも適しているというが、子どもを守る機能を特に手厚くしており、AIが裸体の撮影を検知した場合は保護者に通報するオプション機能も用意する。
これらの「自画撮り」防止機能を搭載するのは、現時点ではTONE e20のみだが、追って従来機種「TONE e19」にも展開するという。
スペックは、Android 9.0に、6.26インチ/1520×720ピクセルディスプレイ、2.0GHzクアッドコアプロセッサ、4GBメモリ、64GBストレージ、MicroSDカードスロットを搭載。従来機種からメモリやCPUなどを強化した。
カメラの性能も従来機種から強化し、1300万画素/撮影範囲120度の広角レンズを新たに加えたトリプルカメラ仕様とした。
サイズは159(高さ)×76.5(幅)×8.2(厚さ)mm、重さは175g。
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