Twitter、誤解を招くツイートにオレンジのラベルを付けるテストを実施中
Twitterが、嘘や誤解を招く可能性のあるツイートにオレンジ色のラベルとそのラベルを付けた理由を説明する機能のテストを開始した。Twitter Communityのボランティアの報告を、複数のボランティアが評価して判定する。
米Twitterが、嘘や誤解を招く可能性のあるツイートにオレンジ色のラベルを付けるテストを実施していると、米NBC Newsが2月20日(現地時間)、Twitterの担当者の言葉とサンプル画像を添えて報じた。
NBC Newsが紹介したサンプル画像では、バーニー・サンダース上院議員やケビン・マッカーシー下院議員のツイートにラベルが付いている。ラベルには「Twitter Communityはこのツイートはコミュニティポリシーに違反していると報告している。このツイートの表示は減少する予定だ」と書かれており、その下にコミュニティのボランティアによる説明が表示される。例えばサンダース氏の「米国内で販売されている銃の40%以上は購入者の身元確認なし」というツイートについては、身元確認なしで販売されているのは22%だとし、根拠になるNew York Timesの記事へのリンク付きで報告したボランティアの意見が表示されている。
ツイートが誤解を招くものかどうかは、Twitter Communityに参加するボランティアの報告に基づく。参加者が正しい報告の実績を積むと、ポイントとコミュニティバッジを獲得する。報告されたツイートについては、複数のコミュニティメンバーが評価する。ポイントの高いメンバーの評価に重点が置かれる。
Twitterは、このコミュニティレポート機能は今後数週間に行うテストの1つであり、正式機能にするかどうかは未定だと語った。
同社は今月4日、いわゆるディープフェイクやチープフェイクを含む投稿の対策として、「合成または操作されたメディアに関するポリシー」を発表した。
関連記事
- Twitter、過去のツイートでスレッドを再開する機能「前のツイートに追加」
Twitterのモバイルアプリでツイートする際、画面を下にスワイプすると、過去のツイートが表示され、「スレッドを続ける」をタップすることでスレッドを再開できるようになった。 - Twitter、ディープフェイク対策の新ルール 削除あるいはラベリング
Twitterが、「利用者を欺くことを意図して改ざんまたはねつ造されたメディア」対策の新ポリシーを発表した。対象となるコンテンツはラベル付けあるいは削除される。 - Twitter、「#コロナウイルス」検索時に“信頼できる情報”を優先表示
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、Twitter Japanが信頼できる情報を優先的に表示する仕組みを導入。ユーザーが「#コロナウイルス」と検索すると、厚生省などのWebサイトへのリンクをトップに表示する。 - Twitter、リプライする相手をユーザーが選べる機能のテストを開始へ
TwitterがCES 2020でのプレスイベントで、ユーザーが自分のツイートにリプライする相手を4段階で制限できるようにするテストを開始すると発表した。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.