新型コロナでTwitterとFacebookがSXSW不参加を表明
テキサス州オースティンで3月13日から開催予定の「SXSW 2020」に、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)への懸念のため、TwitterとFacebookが参加しないと表明した。SXSW自体は今のところ開催の予定だ。
米テキサス州オースティンで3月13日(現地時間)から開催予定の文化フェスティバル「SXSW(South by Southwest)」への参加を、米Twitterが見送ると1日に発表した。米Facebookも米Business Insiderなどのメディアに対して不参加を表明している。いずれも新型コロナウイルス感染症(COVID-19)への懸念のため。
SXSWは毎年3月にオースティンで開催される音楽、映画、最先端技術に関する大規模なイベント。今年は13日〜22日に開催の予定だ。砂漠上に一時的に構築されるイベント会場で、多数のセッションや上映回、展示、先端技術のデモなどが行われる。
TwitterとSquareの創業者でCEOのジャック・ドーシー氏も登壇する予定だったが、既に紹介ページは削除されている。Facebookは複数のセッションを予定していた。こちらのページは本稿執筆現在、まだ表示される。
Twitterは公式ブログで1日、全従業員に出張およびイベント参加を禁止したと発表し、2日にそのブログを更新して従業員にできる限り在宅勤務するよう強く奨励したと追加した。日本、香港、韓国の従業員は在宅勤務が必須となった。
FacebookはBusiness Insiderに対し「新型コロナウイルスに関する懸念のため、当社およびその従業員は今年のSXSWに参加しない」という声明文を送った。
SXSWは本稿執筆現在は「最新の注意を払ってイベントを開催する」としている。
Facebookは5月に予定していた年次開発者会議「F8 2020」を中止した。
同日、米Googleは4月6日から開催予定だったクラウド関連の開発者イベント「Cloud Next」をオンラインイベントに切り替えると発表し、米Microsoftは3月15日から開催予定だった開発者向けイベント「MVP Global Summit 2020」をやはりオンラインイベントのみにすると発表した。
関連記事
- WHOが新型コロナでのマスク使用についてアドバイス 「健康な人は不要」など
世界保健機関(WHO)が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策としてのマスクの使い方についてのアドバイスを公開した。マスクを使うことで安心して手指の消毒を怠ったり、誤った使い方をするとマスクの有効性は妨げられると警告している。 - 3月開催予定だったゲーム開発者会議「GDC 2020」、新型コロナで今夏に延期
新型コロナウイルス感染者が確認されたカリフォルニア州サンフランシスコで3月16日から開催予定だったゲーム開発者会議「GDC 2020」が今夏に延期になった。参加予定だったソニーやMicrosoftが不参加を表明していた。 - Facebookの年次開発者会議「F8」も新型コロナで開催中止
Facebookが5月5日からサンフランシスコで開催する予定だった開発者会議「F8 2020」を、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)に関する懸念の高まりを考慮して中止する。動画配信などによるバーチャルなイベントを計画中だ。 - 新型コロナ、イベント中止か開催か 迫られる「苦渋の選択」
日本国内でも新型コロナウイルス感染症の感染者数が増えつつある中、大規模なイベントの開催可否について各主催者が判断を迫られている。中止する企業と開催する企業、それぞれの理由は。【追記あり】 - MWCバルセロナは中止 新型コロナウイルスで「開催は不可能」とGSMA
24日から開催予定だったモバイル業界の世界イベント「MWC Barcelona 2020」が中止になった。新型コロナウイルスの発生とそれに対する懸念の高まりで、主催者のGSMAが開催は不可能と判断した。Erissconやソニー、ドコモなど多数の企業が参加中止を決定していた。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.