東京都のコロナ対策サイト、台湾の“天才IT大臣”も改善に参加 オープンソースの取り組み、「胸アツ展開」と話題
東京都が開設した新型コロナウイルス対策サイトの改善に、台湾のデジタル担当大臣・唐鳳(オードリー・タン)氏が参加していると、ネットで話題に。自治体としては珍しいオープンソースの取り組みに、海外からの大臣も参加し、驚きの声が上がっている。
東京都が開設した新型コロナウイルス対策サイトの改善に、台湾のデジタル担当大臣・唐鳳(オードリー・タン)氏が参加していると、ネットで話題を呼んでいる。同サイトは、ソースコードがGitHubで公開されており、誰でも修正を提案できる──という、自治体としては珍しいオープンソースの取り組み。海外からの“天才大臣”の参加に、ネットでは「胸アツ展開だ」「時代は変わった」など驚きの声が上がっている。
同サイトは、陽性患者数、コールセンターに寄せらせた相談件数、検査実績や都営地下鉄の利用者数の推移などのデータを、グラフなどで掲載している。東京都がソースコードをGitHub上に公開し、Issueへのコメント、プルリクエストなどを受け付けているのが特徴。3月4日のサイト公開直後から、注目を集めている。
そうした中、台湾のデジタル担当政務委員(デジタル大臣)であるオードリー氏がGitHubでプルリクエストを出していると、8日ごろから話題を呼んでいる。
オードリー氏は、12歳からプログラミングを学び、19歳のときに米シリコンバレーで起業。その後、米Appleのコンサルタントなどを務めた他、台湾政府の情報を公開し、政治の透明性を確保するコミュニティー「零時政府」(g0v)にも参加。2016年に35歳という若さで入閣した“天才プログラマー”として知られている。
オードリー氏が出したプルリクエストは、同サイトの言語選択ラベルの「繁体字」の表記を「繁體字」に改める──というものだが、ネットでは「わずかな修正であっても、誰でも貢献できることを示している」「海外の大臣が都のサイトを修正するのは、胸アツ展開だ」といった声が上がっている。
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