IIJ、eSIMの正式サービス開始 月額150円、1GB当たり300円からチャージ可能
IIJがeSIMに対応した個人向けデータ通信サービスを19日に始める。大手キャリアの回線と併用でき、必要に応じてデータを1GB単位で追加できるのが特徴(上限は月10GBまで)。キャリアの段階制プランを契約しているユーザーの“2回線目”としての利用などを想定する。
インターネットイニシアティブ(IIJ)は3月17日、eSIMに対応した個人向けデータ通信の正式サービス「IIJmio eSIMサービス データプラン ゼロ」を19日から提供すると発表した。大手キャリアの回線と併用でき、必要に応じてデータを1GB単位で追加できるのが特徴だ(上限は月10GBまで)。
価格は初期費用が3000円、月額利用料が150円。1GB当たりのチャージ料金は、初回(1GB)が300円、2回目以降(2GB〜10GB)が450円(全て税別、以下同)。データ容量を使い切った場合は通信が止まるため、継続利用する場合はデータ容量の追加購入が必要。余ったデータ容量の翌月への繰り越しはできない。
単体での利用の他、大手携帯キャリアの段階制プランを契約しているユーザーの“2回線目”としての利用を想定。段階制のプランで通信料が上がりそうな場合にeSIMに切り替え、必要な分だけデータ容量を追加することで、月々の通信料を抑えられるとしている。
現時点での動作確認済み機種は、米Appleの「iPhone XS/XS Max」「iPhone XR」「iPhone 11」「iPhone 11 Pro」「12.9インチiPad Pro(第3世代)」、米Googleの「Google Pixel 4」「Google Pixel 4XL」、米Microsoftの「Surface Pro LTE Advanced」、台湾ASUSの「ASUS TransBook Mini T103HAF-LTE」など。
eSIMは、SIMカードを差し替えずに電話番号やデータ通信の情報を設定できる組み込み型のSIMカード。IIJのサービスでは、申し込み後に発行されるバーコードをeSIM対応スマートフォンで読み取り、通信用プロファイルをダウンロードするとデータ通信を使える。
同社は2019年7月から、月額1520円で6GBのデータ通信ができるeSIMのβ版サービスを展開しており、ユーザーから得た要望を踏まえて正式サービス開始に至ったという。β版サービスは今後も継続し、19日にSIMの再発行手数料を2000円から無料に引き下げる。
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