KDDI、商用5Gサービスを3月26日開始 「Apple Music」「YouTube Premium」がセットの無制限プランなど提供(2/2 ページ)
KDDIが、5G通信の商用サービス「au 5G」を3月26日に始める。データ通信が使い放題となる「データMAX 5G」などスマートフォン向け料金プラン計4種を同日から提供する。5G対応スマホ7機種も27日以降に順次発売する。
5Gを生かしたVRコンテンツなども配信
5Gを生かしたコンテンツ配信を行うAUGMENTED EXPERIENCEは、(1)現実世界の街並みにARコンテンツを重ねて表示する「AUGMENTED Walk」、(2)音楽やお笑いライブのVRコンテンツなどを配信する「AUGMENTED Entertainment」、(3)スマートグラスを活用した文化財の鑑賞などを実現する「AUGMENTED Art」、(4)スマートグラスなどを活用したスポーツ観戦を支援する「AUGMENTED Sports」、(5)5Gサービスで遊園地と連携する「AUGMENTED Amusement」――の5サービスから構成される。
KDDIは特に(2)に注力しており、ライブ配信サービスを手掛けるSHOWROOMと3月23日付で業務提携を締結。スマホの縦画面での視聴に適した動画コンテンツを配信するサービス「smash.」を今春以降に始める予定だ。吉本興業と協業し、お笑いライブの配信や両社主催の特別イベントを行うことも決定している。
ライブハウス内に5G基地局を設置し、VRでの映像配信、5Gを活用したライブの演出、サテライト会場からのライブの視聴などを提供するサービス「au 5G LIVE」も7月に始める。7月開業予定のライブハウス「Zepp Haneda(TOKYO)」(東京都大田区)に5G基地局を設置し、人気バンド「SEKAI NO OWARI」のライブ演出を支援することも決まっている。
この他、(1)では、人気アニメの最新作「攻殻機動隊 SAC_2045」の世界を東京都渋谷区の街並みに重ねて表示する。(3)では東京国立博物館、(4)ではJリーグの名古屋グランパスエイト、(5)ではハウステンボスやキッザニアとの協業が決まっており、5Gを駆使したサービスを順次始める予定だ。
米NVIDIAが提供するクラウドゲーミングサービス「GeForce NOW」への対応や、5Gを取り入れた新型店舗「GINZA 456 created by KDDI」のオープンも決まっている。
高橋社長は「パートナーと新しい発想を見つけ、リアルな体験価値を拡張していきたい」と展望を語った。
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