インスタのAR機能で試着、AIチャットbotが接客 KDDIとFacebook Japanが新ECサイト
KDDIとFacebook Japanが協業。AIやARの技術を取り入れたスマートフォン向けECサイト「フューチャーポップアップストア」を立ち上げた。5Gを活用した商品販売の手法を実証する狙い。
KDDIは3月24日、Facebook Japanと共同で、AIやARの技術を取り入れたスマートフォン向けECサイト「フューチャーポップアップストア」を立ち上げた。眼鏡、化粧品、家具などを取り扱う。AIチャットbotがユーザーのニーズを踏まえて商品をレコメンドし、InstagramのARカメラ機能に誘導する仕組みなどを採用。ユーザーは同機能を使って眼鏡の試着やバーチャルメークを体験し、気に入った場合は商品を購入できる。
5Gを活用した商品販売の手法を実証する狙いで、2021年3月23日までの期間限定で運営する。立ち上げ時点での出店企業は、花王、「Zoff」運営元のインターメスティック、ニトリ、Francfranc。4Gスマートフォンでも利用できる。
AIチャットbotはユーザーとの自然言語による会話には未対応で、「どんなシーンのメイクを変えたいですか?」といった質問と、「仕事」「プライベート」といった選択肢をセットで表示する。ユーザーの回答内容に応じて、最適な化粧品などを判定し、商品ページへのリンクと、ARカメラを起動するメニューを表示する流れだ。
家具の購入を検討するユーザー向けには、インテリア業界向けITサービスを手掛けるリビングスタイルが開発したARサービス「RoomCo AR」と連携したARカメラ機能を提供。スマホのカメラを通じて、室内に家具の3Dオブジェクトを配置できるもので、ユーザーはAIチャットbotが勧めたアイテムと既存の家具の組み合わせを試せる。
いずれも、商品ページへのリンクをクリックすると、KDDIのECサイト「au PAY マーケット」に遷移する。決済はau PAY マーケットでのみ可能で、フューチャーポップアップストアでの決済はできない。
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