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シャープ、NECのディスプレイ事業を買収 国内外で強みを相互補完
シャープが、NEC傘下のNECディスプレイソリューションズの株式66%を取得して子会社化する。取得額は92億4000万円。
シャープは3月25日、NECのディスプレイ事業を買収すると発表した。NEC傘下のNECディスプレイソリューションズ(NDS)の株式66%を7月1日付で取得し、NECと共同で運営していく。取得額は92億4000万円。NECの製品ブランドは存続する。
NECディスプレイソリューションズは、法人向けに液晶ディスプレイやプロジェクターなどを製造・販売。一方、シャープも法人向けに液晶ディスプレイ、電子黒板、プロジェクター、8K関連製品などを展開している。
両社によると、NDSは欧米などグローバル市場、シャープは国内市場で強みを持ち、相互補完の関係にあるという。両社の技術力を生かし、LEDディスプレイ、8K・5G関連の製品などの事業を拡大する他、コストの削減も見込めるとしている。
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