ニュース
模擬株式を売買できる「VALU」終了 ビットコイン払い戻し期間は延長
模擬株式を発行・売買できるサービス「VALU」が終了。運営元のVALUは、改正資金決済法への対応が難しく、サービス終了に至ったと説明している。
ベンチャー企業のVALUは3月31日、個人が「VA」と呼ばれる模擬株式を発行し、他人から資金を調達できるサービス「VALU」を終了した。運営元のVALUは、6月上旬までに施行予定の改正資金決済法への対応が難しく、サービス終了に至ったと説明している。顧客から預かったビットコインの払い戻し期間は、当初は31日までの予定だったが、同法の施行日の2日前までに延長した。
VALUは、夢や目標のある個人がVAを発行し、他人にビットコインで購入してもらうことで資金を調達できるサービス。VAを購入すると、その人の限定公開コンテンツを見たり、「優待」を受けたりできた。2017年のサービス開始当初は、ネットの著名人のVAに買いが殺到し、バブルのような状況が生まれるなど話題を呼んだ。
今後、施行される改正資金決済法では、暗号資産(仮想通貨)交換業とは違い、顧客から預かった暗号資産を管理するだけのカストディ業務に対しても、利用者への本人確認義務や分別管理義務を適用するなど、厳しい規制が設けられる。
これを受け、VALUは1月、VAの売買・発行などのサービスを3月末に終了すると予告していた。その際「4月1日以降、新しいVALUにアップデートできるよう準備していく」としていたが、3月31日時点では今後の展開を明かしていない。
関連記事
- VALU、模擬株式「VA」の売買終了 規制を受け「力及ばず」「抜本的な事業転換が必要」
- 「VALU」やめました やめるのは、とても大変でした
話題のネットサービス「VALU」を安易に始めてしまい、やめるまで四苦八苦した筆者の実録。 - 最近話題の「VALU」ってどんな仕組み? よく分からないので調べてみた
未知の世界を知ってみる。 - バブル? ビットコインで“自分の価値”売り出す「VALU」人気 投機的な動きも……運営元が対策
個人が株式会社のように「自分の価値」を発行・交換できる新サービス「VALU」が話題に。バブル的な動きもあったが、運営元は矢継ぎ早に対策を打ち出している。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.