リモート接客で話題のガールズバー、ボトルキープ代の先払いに対応 新型コロナの苦境に立ち向かう
ビデオ会議システムを使ったリモート接客を始めて話題を呼んでいる六本木のガールズバーが、ボトルキープの先払いサービスを始めた。客は公式サイトでボトルを事前に購入すると、新型コロナが収束した後で店にお酒を飲みに行ける。収益を早めに確保することで、資金繰りを改善する狙い。
新型コロナウイルスの影響による売上減をカバーするため、ビデオ会議システムを使ったリモート接客を始めて話題を呼んでいる東京・六本木のガールズバー「RUTILE」(ルチル)はこのほど、ボトルキープの先払いサービスを始めた。客は公式サイトでボトルを事前に購入しておくと、新型コロナが収束した後で店にお酒を飲みに行ける。収益を早めに確保することで、資金繰りを改善する狙い。
現在取り扱っているのは、「マッカラン12年」(1万9800円)、「バランタイン17年」(2万4200円)、「マッカラン18年」(6万3800円)の3種類(価格はいずれも税込、以下同)。この他、客が自宅にいながら、バーテンダーの女性と一緒に対戦ゲーム「PUBG」で遊べるサービス(1時間6600円)や、リモート接客中の女性に飲み物をおごれる機能(1杯1200円)なども新たに始めている。
このバーは、新型コロナの流行前は1日当たり30〜40人の来客があったが、流行後は客が来ない日もあるなど、売上の落ち込みが顕著だという。そこで苦肉の策として、カウンター席に置いた端末を介して、客が女性とおしゃべりを楽しめるサービス(6600円〜9900円)を4月1日に始めたところ、「すごい発想だ」とネット上で話題を呼んでいる。
代表者の男性は、趣味でプログラミングを学んでいた経験があり、こうした商品の企画だけでなく、Web上で販売する仕組みの構築も担っている。4月7日には東京都など7都府県に緊急事態宣言が発令され、飲食店からますます客足が遠のくことが想像されるが、機転の利いたサービスはこのバーを救うのだろうか。
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