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レンズにカビが! 正しいカメラの保管方法とは(衝撃画像あり)荻窪圭のデジカメレビュープラス(1/2 ページ)

新型コロナ禍に伴う外出自粛でせっかくのカメラも活躍する機会が激減する今日この頃。正しく保管しておかないと、レンズにはカビが生えてしまったりする。

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 新型コロナ禍に伴う外出自粛でせっかくのカメラも活躍する機会が激減する今日この頃。1カ月以上カメラを使わない機会なんてそうはないかと思うわけである。

 まあ、どんなときでも使う人も(室内でも近所の散歩でも持って行くと何かしら撮りたくなるしね)、普段はスマホで済ませているからカメラは1カ月に一度くらいしか使わないという人もいるだろうからそこは人それぞれだけど、とりあえず「カメラを1カ月以上使わないねえ」なんてシチュエーションを想定して下さい。

レンズにはカビが生える!

 保管方法が悪いとカビが生える、とよくいわれるけど、実際に生えるのか。カビが生えたレンズを見たことがある人は少ないと思うのでまずは披露したい。

 15年以上前に知人から頂いたもの。カビが生えてるのは聞いていたけどちょっと使ってみたいレンズだったので、ダメ元でもらったのだ。

 メーカーに修理に出してきれいになれば御の字、ではあったのだけど、ダメでした。「レンズとミラーを交換しないとだめだけど、古すぎて部品がもうない」と言われまして。


1980年に発売されたシグマの「600mm F8」。レフレックスレンズと呼ばれる反射望遠鏡と同じ原理で、短くて超望遠を実現できるレンズ

よく見るとカビだらけ。まあこれは極端にひどい例。でもこれを見ると怖ろしくなるでしょう。もちろん普段は厳重に放置してあります

 ちなみに、これで撮った写真がこちら。


当時、ニコンの「D100」で撮影。900mm相当の超望遠になるが、このもやっとした感じはかなり写りに影響が出ているの分かるかと思う

 こういう使えないレンズを持っていてもしょうがないのだけど、面白いので納戸に放置してあったのだ。

 ここまで分かりやすくカビを育てるにはけっこうかかるけど(いや育てなくていいし)、肉眼ではなかなか気づかないし写りにも影響しないけどよく見るとレンズの端っこにカビが顔を……というケースもあるので油断は大敵だ。

こういう保管は避けたい

 カビは湿気を好むわけで、避けるべきは高温多湿な場所。まあ日本の夏はたいていそうなのだけれども、特にまずいのは「カメラバッグに入れっぱなし」。

 カメラを使った後、カメラバッグに入れてそのまま、というのはけっこうありがちなのだが、カメラバッグは湿気がこもりやすいのだ。


こういうケースに入れてファスナーを閉めてクローゼットに放り込んだりするのはおすすめしない

 普段使わない人ほど、カメラは大事にバッグに入れておこう、とやりがちな気がする。

 さらに押し入れやクローゼットにしまうとより危険。湿気がこもりやすいから。

 まだ風通しが良いその辺に放置した方がいい……カビよりはホコリの方が……たぶんましだ。

 とりあえず撮影から帰ったらホコリを払い、汚れがあったらふいて湿気のこもらない場所へ。

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