テレビの音が聞き取りやすくなる「ミライスピーカー」に家庭用の小型モデルが登場
サウンドファンは、家庭のテレビなどに接続する「MIRAI SPEAKER HOME」を5月12日に発売する。独自の曲面振動板を搭載し、お年寄りにも聞き取りやすい音になるという。価格は2万7000円(税別)。
お年寄りにも聞き取りやすいスピーカーを開発しているオーディオベンチャーのサウンドファンは、家庭のテレビなどに接続できる小型モデル「MIRAI SPEAKER HOME」(ミライスピーカー ホーム)を5月12日に発売すると発表した。価格は2万7000円(税別)。
付属のケーブルでテレビのイヤフォン端子と接続するだけで使えるアンプ内蔵のモノラルスピーカー。独自の曲面振動板と通常のフルレンジスピーカーを一体化し、1つのアクチュエーターで駆動するハイブリッド構造として小型化と低コスト化を実現した。
入力端子は3.5mmステレオミニジャック。サイズは86(幅)×143(高さ)×212(奥行き)mm。重量は750g(電源アダプター別)。
「高齢者は、通常のスピーカーより蓄音機のほうが聞きやすい」という話に着想を得て開発したスピーカー。蓄音機の金属管のように板状の振動板を湾曲させると、放出した音のエネルギーが減衰しにくいという現象を利用した。同社が早稲田大学の及川靖広教授(表現工学科、及川研究室)と協力して空中音波を可視化したところ、高齢者が聞こえづらい4kHz周辺の音が、離れた場所でも高い音圧を維持していることが確認できたという。
同社は2013年に「曲面サウンド」としてこの仕組みの特許を国内外で取得しと、証券会社や銀行、空港のカウンターなどに公共用バリアフリースピーカーとして導入してきた。また17年からは家庭向けにレンタルサービスなども行っているが、既存モデルはサイズが大きかったため、ダウンサイジングに取り組んでいた。
関連記事
- “音のバリアフリー”を目指す「ミライスピーカー」に新製品、10万円で手に入るキャンペーンも
- これぞイノベーション、“音のバリアフリー”を実現する「ミライスピーカー」の仕組みと未来
- これから重要度を増す音響技術、補聴支援スピーカー「コミューン」のアプローチ
ユニバーサル・サウンドデザインから補聴支援スピーカー「comuoon」(コミューン)の新製品が登場した。独自の技術で高齢者や難聴に悩む人たちの音声コミュニケーションをサポートする。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.