Razer、CEOの地元シンガポールにマスク自販機設置で500万枚無料配布
ゲームPCや周辺機器で知られるRazerが、CEOの故郷でアジア本社のあるシンガポールの全国民にマスクを無料で配布すると発表した。自社製マスクを自社製自販機で提供する。入手するにはモバイル決済アプリ「Razer Pay」で身分を証明する必要がある。
ゲームPCやアクセサリで知られる米Razerは5月12日、ミン-リャン・タンCEOの故郷で、同社の東南アジア地区本社のあるシンガポールのすべての16歳以上の国民に無料でマスクを配布すると発表した。
この取り組みで、最高500万枚のマスクを提供する計画。シンガポールの人口は国連の資料によると約584万人だ。
国内14カ所に設置する自販機で、同社の独自モバイル決済アプリ「Razer Pay」でのチェックで1人1枚無料で入手できるようにした。
同社は4月、同社のゲーム製品の製造ラインを転用した完全自動システムでのマスク製造を開始し、最大100万枚を世界の政府に寄付すると発表している。今回の500万枚はそれとは別だ。
マスクを入手するためには、Razer Payを自分のスマートフォンにインストールし、日本のマイナンバーカードに当たる身分証明カードの画像をアプリで撮影する必要がある。このことから、Razerがマスク1枚でユーザー情報を集めているという批判もある。
これに対し、タンCEOは自身のFacebookで、確実に1人1枚公平にマスクを提供するには、何度も入手しようとする行為やシンガポール国民以外による入手を防ぐために何らかの仕組みが必要だが、「われわれは政府機関ではないので、身分証明カードに直接アクセスできない。Razer Payで確認するのがマスクを全国民に行き渡らせるための唯一の方法なのだ」と説明した。
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