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Chromeブラウザ、“リソース食い”な重い広告のブロックを8月末から開始
GoogleがChromeの動作を重くする“リソース食い”な広告をアンロードして非表示にする計画を発表した。8月終わりごろリリース予定の安定版(バージョン85とみられる)から開始する。
米Googleは5月14日(現地時間)、Webブラウザ「Chrome」でユーザーが知らないうちにバッテリーやネットワークデータなどのリソースを過度に消費する広告をブロックする計画を発表した。「8月の終わりごろ」にリリースする安定版で提供を開始するとしている。8月25日リリース予定のバージョン85の安定版を指しているとみられる。
同社は2016年に広告業界団体などと共に立ち上げたオンライン広告改善のための団体「The Coalition for Better Ads」の広告標準「Better Ads Standard」に沿う広告ブロックに2018年から取り組んでいる。
今回発表のブロック方法は、Googleが調査に基づいて定めたリソース消費のしきい値を超える広告をアンロードし、広告スペースに以下のように「広告が削除されました。詳細はこちら」と表示するというもの。
しきい値は、4MBのネットワークデータ消費、あるいは任意の30秒間でのCPUの15秒間使用、あるいはCPUの使用時間がトータルで60秒。これを超える広告をブロックする。調査段階で、このしきい値を超える広告は全体のわずか0.3%だったが、これらの0.3%の広告が、広告で使われるネットワークデータの27%、すべての広告が使うCPUの28%を占めたという。
広告主は、Googleが提供するアンロードした広告のレポートを確認し、改善できる。
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