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極めて順当に進化したキヤノン「EOS Kiss X」、4K動画撮影に親指AFも:荻窪圭のデジカメレビュープラス(4/4 ページ)
コロナ禍でカメラの新製品も発売延期になるケースが出てきた。キヤノン「EOS Kiss X」も6月下旬に発売が延びたが、一足早く実機が届いたので紹介したい。
高感度時の画質はAPS-Cサイズのセンサーとしては最高とはいえない……要するにもうちょっと頑張ってほしい感はある。被写体にもよるがISO6400くらいまでかなという感じだ。高感度時のざらつきや彩度の低下がちょっと気になる。
ダブルズームキットにはさらに55-250mmの望遠ズームレンズもセットになる。
軽くて細い望遠レンズなので役立つだろう。
EOS Kissはどこへ行く?
さて、エントリー向けのEOS Kissは4モデルある。
一眼レフとして上位のKiss X10i、小型軽量の「Kiss X10」、安さの「Kiss X90」。そしてミラーレスの「Kiss M」だ。
何世代も前の映像エンジン(DIGIC 4+)を搭載したX90はまあおいとくとして(おすすめしない)、残りは3モデル。
性能でいえばX10iが一番よく、光学ファインダーをのぞいて撮ることが多いならおすすめ。一眼レフだけどライブビューで撮ることが多いなら安くて小さくて軽いX10がいい。これがKiss Xの主力モデルでもOKだと思う。でもライブビュー撮影がメインなら、ミラーレス一眼のKiss Mの方が理にかなってるし小さくて使いやすいんじゃないか。
悩ましいところである。個人的にはX10iよりもKiss Mの後継機を見たかった。Kiss Mの発売から2年。今後、ミラーレス一眼が主流になっていくことを考えると、そろそろ出すべきじゃなかろうかと思う。
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