ニュース
赤字1.3兆円のソフトバンクG、通信子会社株の5%を3102億円で売却へ
ソフトバンクグループは、ソフトバンクの普通株式2億4000万株を26日までに3102億円で譲渡する。株式譲渡による手取金は自社株式の取得や負債の清算に充てる。
ソフトバンクグループ(SBG)は5月22日、通信子会社ソフトバンクの普通株式2億4000万株を26日までに3102億円で譲渡すると発表した。SBGの保有率は5ポイント下がり、62.1%となる。株式譲渡による手取金は自社株式の取得や負債の清算に充てる。
株式は複数の証券会社を通じて転売されるという。SBGは3月、自己株式取得と負債削減を目的として、自社保有資産の最大4兆5000億円分を売却もしくは資金化する方針を発表していた。今回の譲渡もその一環。
SBGが5月18日に発表した2020年3月期(19年4月〜20年3月)の連結業績では、営業損益が1兆3646億円の赤字(前年同期は2兆736億円の黒字)に転落。コワーキングスペース「WeWork」運営の米The We Companyへの投資失敗や新型コロナウイルス感染症の影響が響いた。
関連記事
- WeWork投資は「私がばかでした」 赤字1.3兆円のSBG孫社長、巻き返しへ「用心しながら投資する」
ソフトバンクグループが2020年3月期の連結業績予想を発表。営業損益が1兆3646億円の赤字に転落した。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、「SoftBank Vision Fund」の投資先の市場価値が下落した。 - WeWorkは「熟せばもうかる」 ソフトバンクG孫社長、「創業以来の大赤字」も立て直しに意欲
ソフトバンクグループの孫社長は、決算説明会で「今回の決算はボロボロ」「WeWorkの影響が大きい」と発言。「大いに反省」としながらも、立て直しに意欲を見せる。 - ソフトバンクG、上半期は営業赤字156億円 WeWork株の価値低下、ビジョンファンド事業で5700億円の損失
ソフトバンクグループが2020年3月期上半期の連結業績を発表。営業損益が156億円の赤字に転落した。「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」の投資先である米The We Companyなどの公正価値が下落し、投資の未実現評価損失を1兆1276億円計上したことが響いた
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.