ニュース
NEC、政府向けクラウドサービス提供へ 官公庁のデジタル化を推進
NECが日本政府のクラウド活用をサポートする各種サービスを7月から提供。官公庁のデジタル化を推進したい考え。
NECは6月2日、日本政府のクラウド活用をサポートする各種サービスを7月から提供すると発表した。クラウドへの接続サービス、クラウド基盤サービス(IaaS)、クラウド運用サービスなどを順次提供し、官公庁のデジタル化を推進したい考え。
第1弾として、米Amazon Web ServicesのAWSや米MicrosoftのAzureなどのパブリッククラウドに閉域接続するサービスを提供する。外部から隔離したネットワークを使ってオンプレミスサーバとクラウドを接続し、セキュリティを担保するという。
第2弾として、政府のセキュリティ評価制度に準拠したクラウド基盤サービス「NEC Cloud IaaS」を11月から提供する。
クラウド運用管理サービスは米ServiceNowの製品を採用。パブリッククラウドだけでなくマルチクラウド環境で使えるサービスとして提供する予定。
政府は2018年、「デジタル・ガバメント実行計画」を定め、諸手続のデジタル化を推進。システム調達の際にクラウドの利用を第一候補にする「クラウド・バイ・デフォルト」の原則を掲げている。
NTTデータも3月、この動きを踏まえて官庁や自治体に向けたクラウド基盤のマネージドサービス「Digital Community Platform」の提供を始めた。
関連記事
- NTTデータ、官庁・自治体のクラウド導入・運用を支援 ハイブリッド/マルチクラウドにも対応
NTTデータが官庁や自治体に向けて、クラウド基盤のマネージドサービス「Digital Community Platform」の提供を始めた。複数のクラウドサービスの導入支援から実運用までを一気通貫でサポートする。ハイブリッド/マルチクラウド環境の構築も担う。 - AIがマグロ幼魚のサイズを自動測定するサービス、NECと豊田通商が開発
NECと豊田通商は5月21日、クロマグロの幼魚のサイズ測定を自動化するサービスを開発したと発表。得られたデータは、えさの量や水揚げ時期の決定などに役立てる。 - NEC、最終利益予想を過去最高の1000億円に上方修正 「Windows 7」サポート終了で社用PCの買い替え進む
NECが20年3月期の通期連結業績予想を上方修正。最終利益予想を過去最高の1000億円(従来予想比53.8%増)に引き上げた。米Microsoftが1月に「Windows 7」のサポートを終了した影響で、法人向けPCの買い替え需要が高まったため。 - NEC、銀行の個人情報をWebサービスの本人確認に使える共通プラットフォーム 事業者に提供へ
NECと銀行5社は、金融機関が保有する個人情報を使って、事業者がオンライン上でユーザーの本人確認を行える共通プラットフォームを提供する。Webサービスなどを提供する事業者は、郵便などを用いた従来の方法に比べ、より信頼性の高い本人確認を効率的に行えるようになるという。 - 国内IaaS・PaaS市場規模、20年に1兆円突破へ 金融業や公共機関でさらに普及の見通し
矢野経済研究所が、国内IaaS・PaaS市場規模に関する調査結果を発表。2019年は前年同期比34.5%増の7800億円に伸びた。市場規模は今後も拡大し、20年に1兆円、23年に1兆6700億円に達するという。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.