日本科学未来館、3日から再開 スローガンは「risk≠0」
日本科学未来館(東京都江東区)は、2月28日から臨時休館を続けていた同館を6月3日に再開すると発表した。事前予約制などの感染対策を行う他、「risk≠0」というスローガンを掲げて、科学を人々に伝えていく活動を展開するという。
日本科学未来館(東京都江東区)は6月2日、2月28日から臨時休館を続けていた同館を6月3日に再開すると発表した。同館が策定したガイドラインを基に、事前予約制などの感染対策を行う他、「risk≠0(リスクはゼロではない、だから)」というスローガンを掲げて、科学を人々に伝えていく「科学コミュニケーション」活動を展開するという。
再開に当たっては、事前予約制の他、入り口でのサーモグラフィーによる検温実施、マスク着用の呼びかけ、各所への消毒薬設置、館内で「密集」が見受けられた場合の声がけ、一部展示の運用見直しなどを行う。
スローガンには、コロナ禍の影響下でも物事を科学的に捉え、生活や社会の中でどのようにふるまうかを考える科学コミュニケーションを体験してほしいという思いを込めた。
毛利衛館長は「リスクはゼロにできないが、ゼロには近づけられる」とした上で、「今回のパンデミックを受け、社会全体で『新しい生活様式』への転換が求められている。未来館は社会に役立つ科学コミュニケーションの『実験場』であるという原点に立ち戻って、この未知の挑戦にも真摯(しんし)に取り組む」とメッセージを発した。
同館は、専門家の協力を得ながら策定した「再開館に向けたCOVID-19対策ガイドライン」を一般公開。新型コロナの拡大を防ぎながら、施設を再開させる際に講じるべき対策や実行プロセスの考え方を示したとしている。
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