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東芝、オンライン授業の音声をリアルタイムに字幕化するシステム開発 慶大などで実験

東芝は6月10日、オンライン授業の教師の音声をリアルタイムに字幕化する音声自動字幕システム「ToScLive」を開発したと発表した。生徒は、既存のオンライン会議システムで授業の映像・音声を視聴しながら、聞き逃した部分を字幕で確認できる。

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 東芝は6月10日、オンライン授業の教師の音声をリアルタイムに字幕化する音声自動字幕システム「ToScLive」を開発したと発表した。生徒は、既存のオンライン会議システムで授業の映像・音声を視聴しながら、聞き逃した部分を字幕で確認できる。

 慶応義塾大学と法政大学の講義で、6月中に実証実験して実用化につなげる。同社は、「ウィズ・アフターコロナの社会の学校教育をサポートする」としている。

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 授業の映像と音声は、既存のオンライン会議システムで配信。並行して、ToScLiveで音声を字幕化してWebブラウザに配信する。学生は、映像や音声を見ながら、ToScLiveを通じて字幕を確認することで、聞き逃した部分のチェックなどが可能になる。

 2019年3月に同社が公表した「会議・講演向け音声自動字幕システム」をベースに開発した。認識率は85%と、発言内容を事前学習なしで十分に把握できるレベルという。また、「えー」「あのー」「きょ、今日は」などの言いよどみを検知し、字幕上の表示を薄くして読みやすくする。

 教師向けには、講義資料などのテキストデータから専門用語を自動抽出してシステムに登録することで、専門用語の認識精度を向上させる機能や、授業開始前に声を吹き込むだけでマイクの動作状況を確認でき、適切な音量設定などを案内するガイド機能を提供する。

 実証実験を通じて教師や学生から効果や課題を聞き取ってシステムを改善し、教育現場への早期の導入を目指す。

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