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都庁に「東京テックチーム」 宮坂副知事直下で「withコロナ時代、ITで新しい日常を」
「東京テックチームを作ることになりました」と、東京都副知事で元ヤフー社長の宮坂学さん。複数部局で共通利用できるサービスや緊急に必要なサービスの開発などを手掛ける組織で、職員は本業と兼務する形でスタートする。
「東京テックチームを作ることになりました」――東京都副知事で元ヤフー社長の宮坂学さんが6月12日、Twitterでこう打ち明けた。
都庁の複数部局で共通利用できるサービスや緊急に必要なサービスの開発などを手掛ける組織で、職員は本業と兼務する形でスタートする。宮坂副知事は「本庁の人も現場の人にも、もっと良い道具を届けたい」としている。
都の「政策企画局」「総務局」「戦略政策情報推進本部」の3局を軸に、主業務を抱えたメンバーが兼務する形でスタートする。組織としては小さく、エンジニアも「とても少ない」状態、業務は「委託型」になるという。「民間の開発コミュニティーとも良い関係を作りたい」としている。
「withコロナ時代の都民生活に貢献するために、情報技術を取り入れ新しい東京の日常を創造する」をテーマに発足。 従来、都庁のシステムは部局ごとに作っており「横串はなかった」が、重複開発を防ぐためにも、今後は「縦で作るものは縦で、横でやるべきは横で、にしていけたら」と考えているという。
新型コロナウイルス感染症拡大を受け、東京都は3月4日に特設サイトを公開し、ソースコードをGitHubで公開した。このプロジェクトも宮坂副知事が主導している。
【更新:2020年6月15日午後2時半 記事内の記載を一部修正しました。】
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