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ブロックチェーンシステムをお手軽構築してみた Amazon Managed Blockchain体験記(5/5 ページ)
ドイツ・ベルリンでミュージシャンとソフトウェアエンジニアを兼業している筆者が、ブロックチェーンを始めてみた。
こんなブロックチェーンシステム作りたい
ここからは多少テーマが変わる。筆者は、音楽家として「コロナ危機以降、どのように音楽家が生き残るか?」というテーマにも向き合っている。個人的にIT技術者としての仕事がなく、音楽だけで生活していた20代、仕事がないときにお金を稼ぐ方法は決まっていた。いわゆる“売り食い”。自分が持っているレアなレコード貴重盤、再版されないプレミア本、あるいは楽器を質屋や中古販売店に売却して、お金を得るのだ。
だが、本当に餓死寸前に売りに出すので、いつも安価で買い叩かれていた記憶がある。本当に正当な価格で売れたかよく分からない。1980〜90年代は、古物の売買は古楽器販売商や質屋など古物商の中央集権的なネットワークで行われていたが、インターネットブーム以降はオークションサイトがそれに変わった。
「Aさん(もちろんブロックチェーンなので匿名)が今Gibsonのプレミア付きギター、シリアル番号111を持っている」という台帳がブロックチェーンで管理されている未来では、中間搾取もなく適正な価格で複数の承認者もいて客観的な、より正当な取引ができるかもしれない。海賊版などの犯罪防止にも役立つだろう。今回の「Amazon Managed Blockchainを用いたブロックチェーンシステム構築お手軽体験」で、そういうシステムを作りたいと強く思った。
というわけで、一緒にのんびり作れる仲間と出資者を募集します。
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