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東京都がローカル5G免許取得 中小企業に実験施設を提供
東京都が自治体としては初めてローカル5Gの免許を取得した。5G通信の実験ができる場を都内の中小企業などに提供し、製品やサービスの開発を支援したい考え。
東京都はこのほど、5Gの電波を限られた地域で使う「ローカル5G」の無線局を開設するための免許を取得した。自治体では初。5G通信の実験ができる場を都内の中小企業などに提供する。
ローカル5Gは事業者が建物や敷地内に限り独自に設置できる5G通信システム。東京都は今秋をめどに、東京都立産業技術研究センター(江東区)内に5G通信の実験施設を開設。独自にローカル5G環境を構築するのが難しい中小企業やスタートアップなどの製品やサービスの開発を支援したい考え。
東京都は2月、東京大学及びNTT東日本とローカル5Gに関する協定を結び、通信技術の研究や検証などを始めている。
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