メルカリ、取引評価から「普通」撤廃 「良かった」「残念だった」の二択に
フリマアプリ「メルカリ」で、取引の評価が「良い」「普通」「悪い」の3段階から、「良かった」「悪かった」の2択に変わった。また、過去の取引評価は、最新100件のみの表示に減った。
フリマアプリ「メルカリ」で6月23日から、取引評価の選択肢が「良い」「普通」「悪い」の3段階から、「良かった」「悪かった」の2択に変わった。過去の取引評価は、最新100件のみの表示に減った。運営元のメルカリは、評価機能の改修により、「ユーザーのネガティブな体験を減らしたい」としている。
メルカリでは、取引相手の対応を、売り手・買い手それぞれが評価する機能がある。この評価は、他のユーザーにも公開される。
「普通」評価については、「『普通』の解釈がユーザーによって異なる」という意見が寄せられ、ユーザーインタビューしたところ、「普通」をネガティブに感じる人と、「問題なく取引を終えた」とポジティブに感じる人がそれぞれいることが分かったという。そういった解釈の差によるトラブルを減らすため、「普通」評価を撤廃した。
また、「悪い」という断定的な言葉をなくし、個人の気持ちに寄り沿う「残念だった」に変更した。
ユーザーごとの評価一覧は、全件表示を撤廃し、最新100件のみに絞った。メルカリがスタートして7年経ち、サービスも大きく変わってきたため、「7年分の取引評価がすべて並列で表示されることは、最新の取引環境に沿った情報を提供できているとは言ない」として、最新の状況を参考に取引できるようにした、と説明している。
同社は「もっと使いやすく、ネガティブな体験を減らせるよう、今後もユーザーの声を聞きながら、評価機能の改修・変更を行っていく」としている。
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