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オリンパス、赤字のカメラ事業を売却 OM-D、PEN、ZUIKOブランドは新会社が継承
オリンパスが、カメラの製造販売を行う映像事業を日本産業パートナーズに譲渡する。映像事業はスマートフォンの普及でカメラ市場が縮小する中赤字が続いていた。
オリンパスは6月24日、カメラの製造販売を行う映像事業を国内投資ファンドの日本産業パートナーズ(JIP)に譲渡すると発表した。
映像事業を継承する新会社を設立し、株式をJIPに譲渡する。新会社はオリンパスのカメラブランド「OM-D」「PEN」や、交換式レンズのブランド「ZUIKO」などを継承し、オリンパス製品のカスタマーサポートも続ける。
オリンパスは1936年からカメラの製造を続けてきたが、スマートフォンやタブレットの進化によってカメラ市場が縮小。生産拠点の再編や交換レンズの値上げなどで業績改善を図ってきたが、2018年3月期以降は赤字が続いていた。
「JIPのもとで事業を展開することが、映像事業の自律的かつ持続的な成長を実現し、オリンパスの製品を愛好するお客さまへの価値提供と、そのために働く従業員にとって最適であると判断した」(オリンパス)
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