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見守りロボが高齢者の話し相手に 非常時には緊急通報 藤枝市が導入
静岡県藤枝市が、コミュニケーションロボットを活用した高齢者の見守りサービスを市民向けに提供。7月から実証実験を行い、10月から希望する市民に本格提供する。
静岡県藤枝市が、NECのコミュニケーションロボット「PaPeRo i」(パペロアイ)を活用した高齢者の見守りサービスを市民向けに提供する。7月からの3カ月間で実証実験を行い、10月から希望する市民に本格提供する。NECが6月23日に発表した。
顔認識技術や音声認識AIを活用。高齢者はPaPeRo iと会話できるほか、写真を撮影して家族に送信したり、家族からの音声メッセージを受け取ったりできる。朝、昼、夕方の3回、高齢者がロボットの前に来た際に、許可を取ったうえで自動で写真撮影。家族に送信し、確認後は「見たよ」と音声で伝える見守り機能も備えている。
藤枝市は警備会社と連携し、緊急通報サービスも提供する。高齢者がPaPeRo iの赤いボタンを押すと、すぐに警備会社と家族、自治体に緊急通報メールを送信。1日3回の写真撮影で、高齢者がロボットの前に3回連続で現れなかった場合にも、同様に緊急通報メールを自動送信する。家族と離れて暮らす高齢者の安否確認、緊急対応に役立つとしている。
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