老舗メイド喫茶「シャッツキステ」コロナの影響で閉店へ 「新しい生活様式に対応できない」
東京・秋葉原の老舗メイド喫茶「シャッツキステ」は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、今年末〜来年3月ごろをめどに閉店する。政府が示した「新しい生活様式」は同店の方針と相容れず、「第2波、第3波を想定した未来を考えることができなかった」という。
東京・秋葉原の老舗メイド喫茶「シャッツキステ」は6月24日、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、今年末〜来年3月ごろをめどに閉店すると発表した。政府が示した「新しい生活様式」は同店の方針と相容れず、「第2波、第3波を想定した未来を考えることができなかった」としている。
シャッツキステは、「メイドが営む私設図書館」をうたうカフェで、2006年にオープンした。客は、クラシカルなメイド服を着たメイドさんの給仕を受けながら、店内の蔵書を読んだり語り合ったりして、ゆったりした時間を過ごせる。書籍やマンガ、ボードゲームなどのイベントも行われ、秋葉原の文化を代表する店舗の1つだ。
同店は5月初旬まで「なんとか今を乗り越えよう」と努めてきたが、「多くの客になるべく抑えた価格でサービスを提供する」「雇用条件をできるだけ良くする」「企画、節約、効率化で少しずつ貯蓄する」という店の方針では、政府が発表した「新しい生活様式」に対応できないと判断した。
また、閉店を決めた最大の理由として、ステイホームが推奨される中で店舗を続けるには、顧客やスタッフに来店してもらわねばならず、結果的に、感染の危険にさらすことを考えねばならないことに「耐えられない」としている。
閉店時期は、今年12月〜来年3月15日を計画。コロナの状況や毎月の赤字額、スタッフの次のステップの決まり具合によって変わるという。
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