歌声合成ソフト「Synthesizer V Studio Pro」、AHSが販売へ 歌う「琴葉茜・葵」も
AHSが新歌声合成ソフト「Synthesizer V Studio Pro」と専用音源「Synthesizer V 琴葉 茜・葵」などを7月30日に発売する。
VOCALOID音源の販売などを手掛けるAHS(東京都台東区)は6月26日、新しい歌声合成ソフト「Synthesizer V Studio Pro」と専用音源「Synthesizer V 琴葉 茜・葵」を7月30日に発売すると発表した。
Synthesizer V Studio Proは歌声合成技術の開発を手掛けるDreamtonics(東京都台東区)が開発した歌声合成ソフト。VOCALOIDなどで採用されている、音声波形を切り貼りして歌声を作る「波形接続」技術と、AIによる歌声合成技術を組み合わせたエンジンを搭載する。
対応OSはWindowsとmacOS、Linuxなど。パッケージ版の価格は1万4080円(以下税込)。Synthesizer V Studio Pro上で動く簡易音源「Saki Lite」が付属する。
AHSが音声合成ソフト「VOICEROID」用音源として販売している「琴葉 茜・葵」のSynthesizer V Studio Pro用音源も同日に発売する。価格は1万780円。
この他、キャラクタービジネスを手掛けるベンチャー企業TOKYO6 ENTERTAINMENT(東京都港区)の音声合成キャラクター「小春六花」のSynthesizer V Studio Pro用音源も販売する予定。
Dreamtonicsは2018年に無料の歌声合成ソフト「Synthesizer V」をリリース。中国や台湾の企業と日本語、中国語、英語のソフトウェアシンガーを開発している。
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